民宿の老夫婦に見送られ7時に出発。まもなく朝日が顔を出し、ひたすら国道を西へ。
目指すは34km先の28番大日寺。
市営球場前あたりから、国道と平行して走る自転車道に入り、海沿いに歩くいていく。
光る海に元気をもらいながらひたすら歩く。
昔の人は、海岸沿いの岩場や砂地を草鞋で歩いたんだから、たいしたもんです。
歩きはじめて17kmあたりで、トンネルから出た黒潮鉄道を上から眺めることができます。
まもなく安芸市から芸西村に入ります。松並木の多い自転車道を進んでいると、無料お遍路接待所があり、硝子戸からこれらの案山子が見えたので立ち寄ってみました。
80歳だというお爺さんが話し相手になってくれ、ミカンをいただきみました。
「こんにちはいらっしゃいませ 栄子」と書かれていたので、奥さんの名前は栄子さん?と聞くと、正解でした。これらの人形はすべて奥さんの手作りだとか。
この辺りは、船の残骸が散らばっていることが多く、なんとなく雑然とした雰囲気があります。
お遍路さん用の無料宿泊所もありましたが、泊まるにはちょっと勇気を要しますね。
海岸べりに自生しているサボテンです。
このサボテンには紫色の花が咲いていました。
琴ヶ浜のあたりは良く整備された公園になっています。屋内プールもあり、野外劇場の屋上は展望台になっており、これはそこから見渡した海。堤防付近からの景観と、さほど違いはないような。
お龍とその妹の銅像も立っており、桂浜の竜馬に向かって手を振っている姿だとか。ウミガメの産卵地なので保護に協力をという看板もありました。
自転車道のトンネルを数本くぐる。この近辺はサイクリングコースが良く整備されている。
橋を渡るとすぐに夜須駅。
駅前にはかなり広い道の駅や公園もあり、けっこう賑わっている。
写真は高架を走る黒潮鉄道の電車。以前一度乗ったことがあるが、1両編成で単線の高架を走るので、モノレールと錯覚しそうになる。
やがて道は海沿いを離れ、香南市の中心部に向かう。市役所の前を過ぎれば残りは後わずか。
石段の参道を登って、2時50分に28番大日寺に到着。本堂にはお寺で良く見かけるカラフルが布がかけられていましたが、おそらく正月用の装いだろうと思われます。
山門からの石段を上から見下ろしたところ。
さてと、今回の予定はこれにて終了したものの、この先の帰る経路までは考えていなかった。
19:15分の飛行機は取れているので、高知経由という手もあるが、うまくいけば16:45分の便にキャンセル待ちで乗れるかもしれないと思い、最寄りの駅(のいち)でタクシーを拾い直接空港に向かったが、キャンセル待ちで乗れたのは直前の人まで(>_<)
結局、空港で時間をつぶし、予定通りの便で帰ってきました。
肉刺もできてしまいましたが、歩くに苦労するほどでもなかったので、まあ、良しとしましょう。