がん対策基本法が成立したのは2006年ですが、これを受けて各都道府県ではがん対策推進基本計画策定が進みました。また、この基本計画だけではあきたらず、「がん対策推進条例」の策定を考える府県も増えてきました。
現在(2011年3月末)では、すでに14府県と4市町が「がん対策推進条例」を有し、約7県が制定を検討中とのこと。水面下で動いている府県もかなりあるはずですから、今年度中にはおそらく20府県を越すでしょう。
近畿地方だけを見れば、奈良、大阪、京都がすでに制定済みで和歌山が準備中・・・私の住まう兵庫県でも、そろそろこうした条例が必要な時期に差し掛かっているのではないでしょうか。
条例の概要を、我々自身が知り、関係者にも知っていただくため、まずは、14府県の「がん対策推進条例」の現状分析が必要だと思ったわけです。
↓これがその現況調査表です。
http://hyogo-capa.net/data/img/ganjorei-table.pdf
まだ条文の内容にまで踏み込んだ詳細チェックまではできておりませんが、それぞれの府県の条例にどんな内容の項目(条文)が含まれているかの一覧表を作成しました。
14府県の条例をすべてプリントアウトして、それぞれの項目を比較作成したオリジナルデータですが、この表をじっくり見ていただければ、府県ごとの特徴が見えてくると思われます。
もし、皆さんの都道府県で、まだ「がん対策推進条例」が定められていなければ、条例制定運動をおこしてみませんか?
「条例制定」の取組みは、だいたい下記のような流れが多いようです。
私はひょうごがん患者連絡会に対し、H23年度の取り組みとして、これを具体的に進めることを提案したいと考えています。
STEP1:調査
・県のがん対策や、がん対策推進計画の内容を調べる
・県議会の厚生労働委員を調べる
STEP2:情報発信
・県議会議員、地元メディアに他県のがん条例の制定状況を知らせる
STEP3:アクション
・がん患者団体やその連合会を設立し、活動を開始する
・がん条例制定を求める活動について、地元メディアに取材要請
・県内の関係者を集めて、がん条例制定を求めるシンポジウムを開く
STEP4:要望
・知事に、がん対策の推進とがん条例制定を要望する
・県議会議員に、がん条例制定を進める超党派議員連盟の設置を要望する
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