2011年8月15日月曜日

四国遍路-1

出立前日の夕刻、一番:霊山寺にてお遍路に必要な最低限の衣装と道具を揃えます。
笈摺(袖なしの白装束)、菅笠、お杖、納経帳、納札、経本など。
頭に巻く手ぬぐいは「お接待」で頂戴しました。


【初日:8/15 約30km】
朝7時、霊山寺の山門を潜る。
お参りを済ませ、備え付けの「歩き遍路帳」に記帳して、いざ出発。
二番から五番は寺間の距離が短いので、トントンと打っていったが、 六番の手前でコースミス。
五差路でうっかり進む角度を間違えた。
六番:安楽寺、七番:十楽寺は禅宗系の寺なのか、山門が中国風の作りなのに驚く。
山裾の八番:熊谷寺へ向かうあたりから、暑さでうんざり、口数が減ってくる。
腹も空いて来て飯が食えそうな所を探しつつ進むのだが、歩き遍路の少ない季節は、なかなか開いている店が見当たらない。
九番:法輪寺を過ぎ、外人の美人お遍路さんに出会ったあたりから、心拍が上がり始める。
この日最後の十番:切幡寺の山門をくぐると急に頭がくらりとし、貧血状態のようで、思わずへたり込んでしまいました。
首から肩にかけてちぎれるほどだるく、軽い吐き気もあり、 顔色も悪かったようです。
低血糖もしくは初期の熱射病が疑われたので、ブドウ糖、塩分、水など、考えられるものをあわてて補給し、頭を低くして休んで居ると徐々に回復してきましたが、ヨメさんじゃなく、私が先にこうなってしまったので、もう面目丸つぶれ。
睡眠不足だった上に、昼飯も抜きで、きびしい日射の中を歩き続けたこと・・・
もっと遡れば、ランニングのトレにもずいぶん御無沙汰の上、声帯手術で入院後、ろくに運動もしていなかったので、日射に不慣れだったことも原因でしょう。
たかが”歩き” 「なんとかなるさ!」 と気楽に考えていたのですが、甘かったことを、いきなり初日に思い知らされました。
寺でらの本堂と太子堂で、必ずお経を上げていたのですが、 ここはもうその元気もなし。
納経所でご朱印だけを頂戴し、そそくさと2kmほど先の宿に向かいました。
冷房を強めにした部屋で一休み、冷たいビールを飲む頃には、体調もほぼ元に戻っておりました。

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