好きな作家を一人挙げよと言われたら迷いますね。
藤沢周平か司馬遼太郎・・・でも、この二人は傾向がまったく違うので、比較はできませんよね。
このお二人の小説は、けっこう読んでいると思うのですが、悲しいかな、読んだ尻から忘れてしまい、粗筋もろくに言えないのが辛いところ・・・(^^;
去年、講演のまねごとで鶴岡へ行く機会があったので、藤沢周平記念館に立ち寄ってきました。
http://hige103.blogspot.com/2011/04/blog-post_28.html
安藤忠雄さんの設計で有名な司馬遼太郎記念館は、その気になればいつでも行けるのが災いして?ついついのびのびになっていました。
ところが、このたび、司馬遼太郎記念館の地下ホールで「菜の花寄席」があると知り、ならば、寄席見物も兼ねて行ってみようということに。
2月12日が司馬さんの命日「菜の花忌」ですが、記念館へ向かう歩道脇にも菜の花が多数飾られていました。
この写真は記念館に隣接する司馬さんの居宅ですが、菜の花の向こうが書斎の窓ですね。
ガラスの反射と影で内部があまり写っていませんが、実際は窓越しに司馬さんの書斎の様子が窺えます。
ガラス回廊を歩いて記念館のエントランスへ。
メインの部屋は、地下1階から地上2階まで、吹き抜けの壁面すべてが書架という造りですが、その空間の迫力と壁面に並んだ本のボリュームに思わず圧倒されてしまいます。
カメラを構えようとしたら「室内は撮影禁止です」ですと。(^^;
NHK-TVの影響でしょうか、「坂の上の雲」の日露海戦などのパネル展示はあったものの、全体の構成としては、展示は比較的少ないですね。展示をあれこれ見せるというよりは、大書架に治まる膨大な本を強調することで、司馬さんの偉大さ、仕事の膨大さを表現しているのがこの記念館の特徴なんでしょう。
寄席の方も良かったですね。
旭堂南青の講談「水戸黄門漫遊記」もなかなかでしたが、桂春蝶(三代目)の「地獄八景亡者の戯れ」と「八五郎出世」の熱演には、笑いはもちろんですが、おもわず涙まで出そうになりました。
「寄席」だけでも、十分納得できるレベルでしたね。
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